今後上がる保険料を抑えるポイントをお伝えします。
①火災保険の中途更改
通常の火災保険の更新手続きは、契約期間の満期を迎えたときに、保険会社からの通知(案内)を基に行われます。
今回のように、将来的に保険料の値上げが確実に実施される場合は、契約期間の途中で既に加入している保険契約を解約し、その解約日を保険始期日として新しい保険契約を結ぶ「中途更改」が有利となる場合があります。
必ず有利となるとは限りませんので、事前に十分なシミュレーションが必要となるでしょう。
②必要のない補償を外す
例えば前述の水災補償については、ほぼ浸水リスクのない地域に居住している場合や、マンションの一定の階数以上に居住している場合などには、水災補償を外すことで保険料を節約できる場合があります。
住所地の市区町村が公表しているハザードマップを参考に、想定されるリスクを再度確認してみましょう。
ただし、保険料を削減するためだけに、安易に補償内容をスリムにすることは避けるようにしましょう。
③適切な免責金額を設定する
免責金額とは、契約者が自己負担する金額のことをいいます。
損害保険会社ごとに0円、1万円、2万円など、複数の段階で設定できるようになっています。
通常は、実際の損害に対する保険金額から免責金額を差し引いた金額が保険会社から支払われます。
また、当然ながら免責金額が大きくなるほど、保険料が低くなるメリットがあります。
適切な免責金額を判断することは難しいですが、保険会社から提示された免責金額のままである場合がほとんどのため、まずは免責金額がいくらなのかを知るところから始めてみましょう。
「保険料を下げたい」という強い意向があれば、免責金額を上げた見積もりの確認をしましょう。
④支払い方法を変更する
火災保険料の支払方法は、例えば5年契約の場合は「月払い」、「年払い」、「一括払い」があります。
月払いや年払いにしている場合は、単純に5年分を一括で支払う「一括払い」とすることで、保険料を割安にできます。
こちらも保険契約時に提示された支払い方法のままである場合があるため、再度確認しておくようにしましょう。